eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)

投資を始めるのに一番最初はつみたてNISAがおすすめですね。しかし投資未経験者はどの投資信託を購入すればいいのかわからないという人も多いと思います。ここでは人気の投資信託について解説します。

目次

eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)の特徴

eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)の特徴は下記の通りです。

・世界中の大中企業約2900社に分散投資
・ベンチマークの直近20年間のリターンは約400%
・ベンチマークの過去30年のリターンは年平均8.3%
・ベンチマークの過去30年で1年間の最大リターンは2013年の49.9%
・ベンチマークの過去30年で1年間の最大損失は2008年の-52.3%
・信託報酬が投資信託の中で最安レベルの年率0.1144%(税抜 年率0.104%)以内

もぐ太

それでは解説に移りましょう!

eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)とは

eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)とはこの投信信託1つで世界中の企業に分散投資出来る商品です。「投信ブロガーが選ぶ!  Fund of the Year」にて2019年~2021年で3年連続1位を受賞しています。eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)は2018年10月31日に設定されているので、事実上、販売されてから常に1位を受賞していることになります。

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021
もぐ太

人気の理由は安い信託報酬で全世界に分散投資出来るお手軽さだね!

eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)の投資情報は以下の通りです。

・ベンチマーク:MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
・投資対象:株式
・時価加重平均型
・信託報酬:年率0.1144%(税抜 年率0.104%)以内

どこの国のどの会社に投資すればいいんだろう?という悩みを一発で解決してくれる素晴らしい投資信託です。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)とは

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)とは対象のインデックスを表します。アメリカのMSCI社が提供する外国株式のインデックスファンドです。投資対象国は先進国(23ヶ国)と新興国(27ヶ国)でフロンティア国は含まれません。商品名には全世界株式とありますが、全ての国に投資しているわけではないので、そこは勘違いしやすいところです。
※フロンティア国はとアフリカなどの市場規模がとても小さい国の事です。

先進国と新興国の大中企業約2900社に分散投資する株価指数ですが、その割合は時価加重平均型となっております。組入銘柄の時価総額合計を、基準となる一時点での時価総額合計で除算して求めたものです。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) (円)組入割合(国別):交付目論見書より

全世界株式と言っていますが、組み入れ比率はアメリカが約60%と圧倒的に多いです。これは世界の株式市場のほとんどがアメリカとなっているためです。また、eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)は3つのファンドから成り立っています。少々ややこしいですが、この3つのファンドをバランスよく運用してMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動するように資産運用されています。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) (円)組入資産割合:交付目論見書より

それぞれのファンドは下記のベンチマークに連動するように運用されています。

・外国株式インデックスマザーファンド  → MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)
・新興国株式インデックスマザーファンド → MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)
・日本株式インデックスマザーファンド  → MSCIジャパン・インデックス(配当込み)

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) (円)組入割合(セクター比率):交付目論見書より

セクター別の組入割合は1位が情報技術、2位が金融、3位がヘルスケアとなっております。情報技術の割合が高いですが、それ以外は全体的にバランスよく分散されているイメージです。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) (円)組入上位10銘柄:交付目論見書より

組入上位10銘柄は全てアメリカの会社です。例えば10,000円分持っていたらそのうちの380円分APPLE社の株を保有していることになります。

信託報酬と隠れコスト

信託報酬は年率0.1144%(税抜 年率0.104%)以内ですが、これ以外に年間の運用実費として隠れコストと呼ばれるものがあります。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) (円)信託報酬:交付目論見書より

隠れコストは(b)売買委託手数料、(c)有価証券取引税、(d)その他費用の3つがあります。2021年4月~2022年4月までの隠れ運用コストは0.056%でした。これは毎年変動するコストになります。

きり

仮に100万円の口数を保有していた場合の年間コストは1,700円となります。

もぐ太

1年間全世界の株式を運用してもらって1,700円はとても安いね!

運用成績

eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)は2018年10月31日に設定されました。運用開始時の設定価額は10,000円(10,000口)で運用期間約3年8ヶ月現在は15,595円(2022年7月1日現在)です。

https://emaxis.jp/fund/253425.htmlより抜粋

コロナショックで基準価額は大きく下落していますがその後は大きく上昇しています。また、純資産総額(運用資産額)は設定来からずっと右肩上がりです。純資産総額は5,000億円を超えており、とても人気があることがわかります。

過去データからの期待リターン

eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)は2018年10月31日に設定されたばかりの新しい投資信託のため、約3年分のデータしかありませんので、ベンチマークのMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)参考に20年前から運用を開始した場合のリターンを確認してみましょう。

https://myindex.jp/data_i.php?q=MS1025JPYより抜粋

日本株式のTOPIXを比較対象としてみました。2002年にTOPIXに100万円投資したとすると2022現在は約150万円まで上昇していますが、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に100万円投資していた場合、2022年現在約400万円まで上昇していたという結果でした。また、このチャートから2008年に大きく下落し、2013年に大きく上昇していることがわかります。

・ベンチマークの過去30年で1年間の最大リターンは2013年の49.9%
・ベンチマークの過去30年で1年間の最大損失は2008年の-52.3%

きり

過去の結果なので未来の結果を保証するものではありません。その点は十分注意してください。

もぐ太

それでもとても将来のリターンがとても期待できるベンチマークだね!

まとめ

それでは最後にもう一度eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)の特徴を確認してみましょう。

・世界中の大中企業約2900社に分散投資
・ベンチマークの直近20年間のリターンは約400%
・ベンチマークの過去30年のリターンは年平均8.3%
・ベンチマークの過去30年で1年間の最大リターンは2013年の49.9%
・ベンチマークの過去30年で1年間の最大損失は2008年の-52.3%
・信託報酬が投資信託の中で最安レベルの年率0.1144%(税抜 年率0.104%)以内

きり

ベンチマークの過去の実績、信託報酬の安さ、どこに投資すればよいのか悩まなくて良いという点からとてもオススメな投資信託です。

もぐ太

これ一つで分散投資ができるからeMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)を購入するだけで立派なポートフォリオが完成するね!

きり

ただし、人口増加のペースが減少していることを加味すると今までと同じリターンは期待できないかもしれません。

もぐ太

それでも十分なリターンが期待できると考えているよ!

※リターンを約束できるものではありません。投資は自己責任でお願いします。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次